【平井正也】cassette tape『できるだけ触れないようにして精一杯きみを思ってる』



平井さんを紹介してくれたのは、いわきの至宝あぶらすましの三ケ田さんだった。
「クラゲくん(僕)フィッシュマンズ好きのすっげーいいSSWいるから出ない?平井正也さんって言うんだけど」
「まじすか!マーガレットズロースじゃないっすか!」そんな感じで共演を果たしたものの、その後は特に交流もないまま数年が経った。
のら珈琲をオープンして数ヶ月後に電話がきてLIVEをしてもらえることに。
いわきのときも、秋田でもそう、平井さんは全力で喉を潰しにかかる。
それが涙腺を刺激して気付いたら涙が溢れている。
ダブルアンコールのタイミングで大好きな「ぼーっとして夕暮れ」を紙に書いてリクエストした。
カウンター脇の作業場でハンカチ片手に延々と拍手した。
紹介してくれた森孝允さんのリリースが決まった頃、平井さんからまさかの逆オファー。
もちろん二つ返事、まさかのダブルリリースが決まった。
そして平井さんの品番は42。
ZOMBIE FOREVERという名前なので特に死ぬこともないのだが、わざわざ這い上がる為に刻まれたような品番…
まさか平井さんがゲットしてくれるなんて…超最高!
平井正也(ひらいまさや)
1977年 新潟県出身 大分県別府市在住
1996年結成のバンド、マーガレットズロースの歌とギターを担当。
ジャックス、はっぴぃえんど、遠藤賢司、友部正人など日本語フォーク・ロック黎明期の空気をもろに吸って2000年CDデビュー。
常に音楽界の流行から2、30年の遅れをとりながら初期衝動を貫き通す稀有な存在。
心臓にギターをつなぎ、毛穴でうたう、やや不良性に欠けるたのしくて美しいロックンロール。
大分でベーシスト、森孝允と出会い、彼の純粋さと面白さの第一発見者となる。
演奏力とは無関係に日に日に無敵な気持ちになっているデュオでのライブは、シンプルでいてやさしく、強く、胸を打つ。



