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【COLUMN】ゾンフォーコラム5月号 / 投稿者 : birth 酒井浩太

【COLUMN】ゾンフォーコラム5月号 / 投稿者 : birth 酒井浩太_e0108705_925826.jpg

だだーん!大トリの「ろびさん」のコラムを投稿する前に、ゾンフォーコラム5月号の飛び入りスペシャルゲストを召喚!山梨県は甲府在住で"birth"というバンドで活動する『酒井浩太』という男。ゾンフォーとは縁が深くレコ発を組んでもらいは組んでの関係性。森と鈴木の親友であり人間的同志でもある。そんなコータと久しぶりに何か絡みたいなーとメールでコラムを依頼したところ数分後に「書いた!」と鬼のスピードで送ってくれた文章がこれだ(↓)これはリアルじゃの〜。。。
もうレギュラーで書いてもらおう!そうだ、そうしよう!コータ、来月もよろしく!


「VS 痔」

俺と痔。
四月のあまりにも過ごしやすい日、花粉症にボロクソにやられ一日働いた後にスタジオへ。
いつものKAZOO HALLのスタジオ、デッカい音出して唄って叫んでホールで打ち上がっている皆を横目に帰宅。
久々に身体が疲れきっていたので帰宅しすぐお風呂に入り眠る。
Zzzzzzzzzzzzz(図式マン) !!




翌日、朝起きると尻に違和感を感じる。
尻の奥の方がズキズキと軽く痛む。
slintのような静寂の中に僅かに感じる痛み。
この時は日常生活に支障をきたすほどの痛みではなかったのでそこまで気にしなかった。

しかし夜になると痛みが増した、夜中痛くて目を覚ます程。
明らかにテンポが上がりQ and not Uのように軽快に刻み、時に捻くれた展開で俺を惑わした。

それは日に日に増していき四日目の夜中あまりの痛さに翌日病院に行く事を決意した。
その日の仕事の時店長に

「その症状は痔瘻だ!間違いない!こちらの世界にようこそ!」

とウェルカム感をビッシビシに出された。
痔瘻 Recordsからリリースしないかと。
この時まさか自分が痔瘻を患っているなどと考えてもいなかった。
俺は自主でやっていくんだ。
身銭切ってやっていくんだ。
自分の作りたいものは自分で作るんだ。
痔瘻について調べると自分の症状とは当てはまらない点が多く、
出血も無いし激痛という程ではなかった。
しかし連日の夜中の痛みで睡眠が思うようにとれない事が辛かったので病院に行く事を決意した。
毎晩ナイトクルージングなんてやってられない。
しかし現実はあまりにも残酷…。
政治家が一番のギャングスターだったのだ。

翌日朝一で家の近くの総合病院へ向かう。
昔から病院に行く機会が多かったのでいつものように保険証と診察券を出し椅子に座って待つ。
しばらくすると名前を呼ばれ問診をする。
下っ腹及び肛門奥に鈍痛を感じる旨を話すと消化器科に行くように言われる。
医者からいくつか質問をうけてレントゲンやエコー検査をうける。
エコー検査は暗い部屋で20分くらい、腹に器具を押し付けられる。
診察結果が出るのを待ち再び医者と話をする。
レントゲンやエコーには特に問題がなかったらしく
痛み止めを出して取り敢えず様子を見るように言われる。

「いや、これはなんかヤバイな。もしかしたら…」

意を決して質問を投げかける。

「痔の可能性とかってないですかね…?」

医者は答える。

「一応見ておきますか、横になってズボンとパンツをおろして下さい。」

羞恥心を捨て横になった。
医者は躊躇せず指を肛門に突き刺した。
まさに

「ぞんふぉーーーーーーーー!!」

である。
そして中で指を軽く折り曲げる。
その瞬間激痛が走る。

「ぞんふぉーーーーぬっ!!」

アカンです…これはアカンですよ…。
医者が言う。

「あー痔瘻だな。外科に行って下さい。」

あまりにも唐突なカミングアウト。
崩れる腰、続く激痛、それでも僕らは飯を喰う。
崩れる瞬間、ダサいヒップホップ、きらびやかなミュージック浴びながらさ。

足を引きづり外科へ向かう。
すぐ診察室に通され再びズボンとパンツを下ろしあまりにも情けない態勢にされる。
そして外科の医者をまたこの言葉を俺に叫ばせるのだ。

「ぞんほぉぉぉぉぁぁーーーぃっ!!」

もう無理…。

「痔瘻ですね。膿を出せば楽になりますよ。ただ奥の方にあるので手術だね。」

手術…。

「早めの方が良いですよね…?」

仕事も本格的に始まり週末にライブを控えていたのもあり頭が真っ白に。

「今日入院して手術しましょう。最低でも一週間の入院が必要ですね。」

あまりにも簡素な説明に拍子抜けしつつも早めに治さなければヤバイと思い泣く泣く了承。
奥さんにその旨を伝え入院の準備をする為に一旦帰宅、もうこの時は絶望。
初の手術、入院、そして散々ネットで見た痛みの感想が頭をよぎる。
家に着いて奥さんの顔と息子の顔を見て安心するもつかの間、病院に行くのが本当に嫌になる。
しかし奥さんは優しく明るく励ましてくれた、
本当に家族を持ってこの人と結婚して良かったなと思った。
キッチンにはハイライトとウィスキーグラスはない。
仕事関係の人や家族にも今回の事を伝え病院へ。
四階一番奥の部屋に通される。
病院に来るとヴィジュアルバムの"診察室にて"を どうしても連想してしまう。
早速問診をうけて手術着に着替え点滴をされ手術の時間が来るのを待つ。
頭の中は真っ白、不安と恐怖で押し潰されてもうペラペラ、
そうだこんなにも弱い人間だったんだな。
和紙やないけ、ペラペラで脆い和紙やワシわ。
午後六時をまわった為奥さんと子供と母を帰し1人で待つ。
余りにも意味を持たない時間。
一時間後看護師さん2人がベットに来る。
ドラマでみるような雰囲気で手術室へ向かう。
天井を見つめる。
手術台に乗せられて下半身麻酔を打たれインリンオブジョイトイばりにM字開脚。
もう恥とかは感じない、 抜け殻。
これからの事、これから先の事、子供の成長を考えてるうちに手術終了。
約一時間で終わった。

病室に戻り直ぐに眠りにつく、痛みはない。
夜中痛みで目が覚める、寝返りも打てない為身体中が痛い。

看護師さんに痛み止めを渡されもう一度眠る。
この日の夜はあまりにも短く、一旦自分は別の世界に行ってバトミント ンでもして
昼間から公園でビール呑んでサンドイッチでも食っていたん じゃないかと思う。

気付けば朝が来ていた、新しい朝か?
なんなんだ昨日。
なんなんだ昨日という日。

それから五日後に退院する。
今日で術後三週目。
痛みは消えない、傷は癒えない。
EVISBEATS feat 田我流「ゆれる」を聴きながら生活について考える。
再発する可能性もある。
それでも生きたい、生きていきたいだなと改めて思う。
俺はこの先生きていきたいんだ。

世の中には俺なんかよりももっと辛い病気に立ち向っている人もいる。
いつ誰が病気にかかるなんてわからない。
昔から常に自分の周りには病気とか癌が近くにいた。
それでもやっぱり人間は生きていきたい、生きていかなきゃいけない。
音楽も俺も周りにいてくれる人も変わっていく。

一瞬で変わって変わり続けなきゃいけないんだと思う これを読んでくれたあなたに。
深酒、ラーメンのバカ食いによる下痢には本当に注意して下さい。
自分は痔とは無縁だと思っているのは大きな間違い。
ケツにゴム管刺されて動けなくなる痛み体感したくないでしょ?
pg99ばりの衝撃が襲って来ますよ。

以上最近経験した、そして今も戦い続けている俺と痔との関係暴露文章 でした。
経験が自分に新たな価値観を見出してくれると信じて。

birth 酒井浩太

※birthの『イシヨ』も要チェック!
 スリリングなハードコアの中にも彼のフォーク心を垣間みることができる快心作
 即ち音楽は生活の中にある

by mori-koji | 2012-05-08 10:00 | ZOMBIE COLUMN

ゾンフォー最前線


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