【ゾンフォー森の2月号/これば聴がせねど糞して寝らんね】DJ CAT FOOD 特集

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ZOMBIE FOREVERの森と鈴木、関西支部のろびさん、そしてゲストさんたちが毎月更新していくコラムの2月号を公開。ゾンフォー森のコラムは『これば聴がねど糞して寝らんね(これを聴かないと大きいほうして寝れません)』っつー山形弁まるだし音楽話。今回は2月に発売したDJ CAT FOOD無料配信アルバムのまとめをアップ。つまりはゾンフォー発信の新譜作品のことを事細かく書いていくコーナーです。

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【DJ CAT FOODの無料配信をやってみて】

さてさて、ゾンフォー発、ゆるかわインダストリアルを提唱する『DJ CAT FOOD』の1st DL album『猫飯』は聴いてくださったでしょうか?
まだの方は是非⇩こちらの応募フォームに「お名前」と「メールアドレス」を送ってみてください。
管理人(私)の時間差でフリーダウンロードできるアドレスを送らせていただきます。

♂『DJ CAT FOOD / 猫飯』FREE DL 受付
https://business.form-mailer.jp/fms/03c8690211418

2/2のにゃんにゃんの日に発表されたこのDLアルバムですが、ZOMBIE FOREVERとしては意外にも初めての試みです。
これまでゾンフォーはご存知の方もいるかもしれませんが、デジパックや紙ジャケットまたはブックスタイルにするなどCD盤にこだわりアートワークを全面に生かしたアナログで『形』を意識した表現でリリースしてきました。
そして2012年、最初のリリースがフリーダウンロードを使った配信限定発売という表現。これまでのことを考えると少々裏切りにも似た転換なのかもしれませんが。

僕自身、itunesやototoyでも音楽を買います。それはレコード屋に行くよりも遥かに速いからです。
聴きたいと思った数秒後には聴くことができる、、、あらやだ!恐ろしい時代になったのね!騙されてるわよ!あ・な・た!とジジババの戯言のようですが本当にその通り。
恐ろしいほど便利な時代になったのですよね。配信が流行り始めた頃、それをチラッとは意識しながらもレーベルとしてはCD盤を作り続けました。
それはまだまだCD盤の需要があったし、何よりアーティストがそれを望んでいたからです。実際には「CDがなくなる」と言われても今すぐの話じゃないし自分が好んでCDを買ってる以上はまだまだ大丈夫だろうとざっくりした感覚で2012年まで生きてきたのです。

だったらなんで今回はCD盤じゃねーんだよ糞っつーことですけど、もうすでに時代の主流になった配信という便利なシステムを無視できなくなったのが大きな理由です。
あとはリアルにCDを作るだけの制作費がないとかDJ CAT FOODが「ソッコウで聴いてほしいんだ俺のビー(ト)」とかつぶやいてたりとか、細々とした理由も沢山あります。
それでもレーベルとしては配信限定発売っていうのは「まだやったことないからやってみたい」っていうのが一番だと思います。
これまで"とにかく納得いくまで凝ったものを作ろう"と試行錯誤してきたからには殻をぶち破るような(脱皮に近い)アクションになるわけで所謂勇気が必要でした。
やるならゾンフォー風につって(ただの"配信"にはしたくないって感じ)
とにかくやってみるべーつって簡単にポンッとは出せないリリースをゾンフォーは続けてきたと思うので。

※補足として、これまでの流通盤(タワレコ/HMVなどでも購入できる)は配信もやっていてitunesでも買えます。でも僕らが手にしてもらいたいのはあくまで『CD』。なので配信もしてますっていう宣伝告知はほとんどやってない状態です。そんなわけで 『配信限定発売』っていうものをしたことがなかったんです。

それにしても今は完全にTwitterの時代ですね。
Twitterが流行り出してからブログを書いても映像あげても曲をあげてもTwitterと同期できる。
だからなのかTwitter見てる人がほとんどっていう。
そんな私もどっぷり使わせてもらってますが、配信なんてのはまさにTwitter頼みというか、実際やってみると、ホームページにあげてもブログにあげてもやっぱり反響って遅いわけですよね、ゾンフォーのような知名度だと。
それがリツイートとか広めてくれるデジタル口コミみたいなのが拡散に繋がってDJ CAT FOODみたいな初めて出すプロジェクトでもそこそこ広がってくれてる現状です。
もちろんゾンフォーを築き上げてくれた各アーティストのおかげでもあるのです。

で、DJ CAT FOODの配信限定発売をやってみて、実のところ思ってた以上に面白いです。
というのもまだやり始めなのでやればやっただけ反応があるからです。
作品を届ける手段がネットしかない配信の場合はそこで物申したりアクションを起こしたりしなければただ放置されている音源に過ぎないわけで、毎日同じこともしたくないので色んな企画を考えます。
これに関しては無料でやっていて収入とか無関係なので呼び寄せて広告があるとかも皆無です。
そんなのしたことないですけど。でも無料配信でやってるなりに目的はあって、最終的に行き着いてもらいたいところはゾンフォーのホームページだったりします。
まだまだレビューとか書ききれてないのですが、これまでのリリースをチェックすることができます。
キルケ、グーミ、キスミワコ、ドローイングス、クラゲなどなど、聴いてもらいたい音楽が沢山あります。

そもそもレーベルで音楽を買うとか知るとかって興味ない人には全く興味ないことだと思うんですよね。
何も悪いことじゃないですし普通のことだと思います。
だったらなんでレーベルは自分たちのコミュニティというか発信するものに興味を持ってもらいたいのかと言えば、そこには一貫してるものがあってその場を通じて同じような好んでいる音楽に出会えるチャンスがありまっせ系の投げかけみたいなもんが存在してるからです。
うようよと。
僕がレーベル買いをする理由はその"うようよ"に勝てないからです。
例えばK RECORDSだったら、ロゴみただけで気付いたらレジいましたっす、みたいな。もうアドレナリン出まくりなわけで、Kから出てるんだから間違いないっていう確信があるんです。
もちろんハズレというかイマイチ!と思ってしまう作品もあるんですけど問題ないっす全然。
むしろコレクションの類で考えれば「揃った」の一言。
自分の場合なので押し付けてる感が否めないのですがそういう感じもレーベルだと思ってます。

んなもんでゾンフォー発と頭に付けることで興味を持ってくれる人もここ日本には嬉しいことに少なからずいてくれることもあるので、リリースしてアーティストを知ってもらったら次にレーベルの情報も知ってもらえたらベストなんです。
だから必死にホームページへ誘い込もうとしております、すいません。やっぱ出してる作品には自信あるんできっと好きになってくれると思うんすよね~。
ちょいとでいいんでチェックしてみてください。

話が初っ端から逸れましたが、DJ CAT FOODの配信限定発売は発信3日で50ダウンロードという結果が出ています。
もらってくれた皆さん本当にありがとうございます。
うわわわ…と笑ってくれたら幸せです。
多いか少ないかは初体験なのでわかりませんがキャットフードはライブの予定もないしお店にも置いてない状況でこれだけの初動は嬉しい限りです。
この数で満足しちゃってるのが問題ですけどこれからも配信は続けますのでいつでも時間のあるとき応募ファームに書き込んでくださいね。

こういった初めてのアクションを起こすってのは日常に刺激をくれていいもんすね。
小規模ながら(頑張って小規模ですが)配信をやってみて僕なりに気付いたことが沢山あります。
きっとCDだけをリリースしていたらわからなかったことや忘れてたことも。
音楽産業が配信に移行していく過程も身を持って体験することができました。

まずCDと圧倒的に違うのはコスト。
CDを通常仕様で1,000枚プレスするのに、ざっくり言えばレコーディングしマスタリングしジャケット(紙材)を1,000枚と盤(印刷含)1,000枚を発注。
そして流通する場合はプロモーション用にサンプルCD-R(多量!)を焼く必要があります、ありました。
流通盤の場合はその他諸々細々とかかります。
お金のことは詳しく言いませんが年々安くなってきてますが普通にポンっと出せる金額ではないと思います。
それが配信限定だとすれば1,000枚ずつかかったプレス代は無し。
かかるであろうお金はレコーディング代とマスタリング代のみ。
itunesなどに流通する場合(まだやったことないのでわからずですが安いと思います)にかかるお金やプロモーションに使うお金(フライヤーなど)を含めても盤と比べたらとても優しい感じです。
超ざっくりですが。

今回のDJ CAT FOODの場合は配信をゾンフォー流通でやっているのでお金はほとんどかかっていません。
レコーディングもマスタリングも僕が担当したので0円。
こんなことを書くと0円の音楽かよ!と思うかもしれませんが(実際0円配信ですけど...)今回の場合はほんとうに0円でやれました。
それが2012年一発目のテーマ/目標でもありました。
これまで自主制作盤はCD-Rでリリースしてきましたが、そのCD-Rを焼くこともなく完成した数秒後にはリリースできるのが配信なのだと思います(著作権など登録しなければ)僕の場合は、できて手元にあるのに発表できないもどかしさってのが本当もどかしくてどうにかならんのかねーと思ってた人間なので今回のように自分で操作できるって部分では革命的というかレーベルで発信できている実感がありました。
これならばCDを作らないで配信のみの発売に踏み切るアーティスト/レーベルが増えたのに頷けます。

しかしながらモヤっとするんですね。
空気中に浮かんでるみてーだなーと。ってのは良くも悪くも目に見える「形」ではないからだと思うんですが。
なんつーかネット上でしか生きていない生き物のようだと思ったのは確かです。DJ CAT FOODは実際にライブもしていなければ表に出ることもないっていう部分ではCDのように人間と人間でモノとしての手渡し作業ができないのでゾンフォーを知ってる人やツイッターを頻繁にやっている人でない限りは知るに知れない音楽/アーティストになっています。
レーベルを始めた頃の2007年の自分に2012年今の自分を見せたら「そういうのヤバくね?バーチャルじゃね?ポリゴンじゃね?」って言うと思います。
つーかその通りなんすよね。ヤべって思いましたね本当。
どんだけネットに依存してんだよ俺と。
もはや俺がポリゴンになってるわと。でも危機感がないわけです。
大丈夫って思ってるんですよね、2012年の俺。

んでもそこまでヤバイって思わないのって凄く便利だけどどっかで配信に見切りをつけたところがあるからで。
配信してみてそれを主流でやっていくっていう考えには到底行き着かなかったのが今の自分です。
決定的な理由としては「なんか寂しい」という感情ばかりが残ったことです。
おいおい感情論で解決かよって感じですけどバーンとやるまえにストップせなあかんよーなきーしてるんです。
バンド始めた頃からですが今現在もライブ会場の物販で手渡しで買ってもらい、通販も指紋付けて送ったりしてるのが当たり前だっていう継続しているこだわりもあるからだと思います。
配信って凄く良くて悪くないんですけど凄く寂しいんです。
それに尽きます。
第4弾まで書いてこんな〆アリなのかわかりませんが...。
なんでもそうですけど、やったことがなかった配信の場合は他の人がやっているのを外から見てあーだこーだ言うのは嫌だったわけで。
実際やってみてこの結論に辿り着く必要があったというか、やってよかったです。あくまで2012年今現在の僕の意見ですが、寂しっす。

で、す、がー、配信はこれからもやっていく予定です。
プロモーションっていったら響きが悪いですけどCDやらの「形」を出す前に聴いてもらいたい曲をUPしたり、自分がリスナーだったら嬉しいなーと思うこと(勘違い多!)をやっていくには本当ベスト。
それとDJ CAT FOODのように配信にマッチしたアーティストはそれがベストな表現方法だと思うので配信発売を続けたいと思います。
もらってくれた人の中にはDLして音楽を聴くのが初めてって方もいました。
今は配信でしか聴けない音源(LIVE音源とか)が次々と発表されていますし、配信自体は可能性をすこぶる感じるデジタルコンテンツですし。
DJ CAT FOODが少なからずその窓口となってくれたのであれば幸せです。
DJ CAT FOODで配信をヤメるのはちょっと...

"配信限定発売をやってみて"はこれにて完。
レーベルとして考えたいのはリスナー様はもちろんですが、まずアーティストがどうしたいかってことで。
幅を縮めるのではなく、そのアーティストにあったベストなリリース方法で発信できればと思っているのでこれからも配信を使いながら今後のリリース形態というものをその時々で考えてリリースを続けていきたいと思います。
配信で感じた寂しさっつーのを取り除く方法ってのもきっと見つかるのではなかろうかと。
そんなZOMBIE FOREVERの3月はゾンフォー鈴木による『hokousya』のアルバムを出しますよ!
待望の初アルバムはどういったリリース方法になるのか!?
2012年これからも面白いリリースが続きます。
あなたの日常にビビッを!
保証はしませんが〜

ZOMBIE FOREVER
mokko
http://www.zombie-forever.com
by mori-koji | 2012-03-13 00:07 | ZOMBIE COLUMN

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