【INTERVIEW】長井龍太郎(ながいのお花屋さん)×森幸司(ZF)『"3WAY TAPE VOL.1"のアートワーク秘話』

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■森幸司(以下:森)_ZOMBIE FOREVER
『3WAY TAPE VOL.1のアートワーク秘話』というタイトルでインタビューさせてください。よろしくお願いします。まず簡単な自己紹介を一発お願いします。

■長井龍太郎(以下:長井)_ながいのお花屋さん & kika
ki kaとお花屋さんのながいです!ki kaと言うのはビデオテープと仲良し3人でやってるナイスバンドで、ATOMOS CLUBと言う名義でナイスな企画もしてます!たまにゾンフォーの代打です!お花を作る方のお花屋さんで個人的にお花の加工もしてます。

■森
今回のジャケットは収録される音楽を聴いてできたもの、それとも3バンドのイメージを膨らませてできたもの?

■長井
両方ありますが最初は結構フリーな気持ちで。いつも通りのDIY作業でハマればいいな、ってくらいでした。でも森さんがなんで僕に頼んでくれたのか考えてみて、このジャケットの中にもそれぞれの生活や地域の花を咲かせることができたらな。と言う気持ちで作りました。

■森
長井君が感じてくれた通り、今回の3WAYには山形×福島×静岡を繋ぐというコンセプトがあります。具体的にどういったお花を使ったのか、山形のQurage、福島のあぶらすまし、静岡のtatamiの順番で教えてください。

■長井
Oh!できた順にはtatami→あぶらすまし→Qurageだったので逆順でもいいですか?笑。まず、この3WAYテープの鳥がtatami、魚があぶらすまし、蝶々がQurageのイメージです。

最初は3つとも鳥で、3つの地域からいろんな地域に飛んで行ってほしいと思い作ったver.もありました。でも各地域にイメージを合わせた時に、いわきはいわきの市魚、メヒカリのイメージを使いたくなって、山形はその自然から昆虫のイメージで合わせることにしました。あと僕が初めて森さんにお会いしたのがオビハチでやってた昆虫のイベントだったってのもあります!

で、今回は雨と言うバンドのpayaちゃん(@payapayapanic )とコラボする形で作りました。彼女は僕と違ってフィーリングでハメてくタイプなので僕も刺激を受けたし、より良い作品として仕上げることが出来たと思っています。お互いに何点か作った中から3WAYに合うコラージュを選びました。今回は使った花は僕の仕事先で育てている園芸用の花やその辺の雑草などを使って作ったのできっとこのテープを聴く皆さんの近くにも咲いている草花です。僕にとってこの3WAYテープは僕にとっても、近場にある何気ない風景だったり生活を切り取ったイメージがあったので僕も近くにある草花を繋ぎ合わせる形でジャケットを作ってみました。

▽tatamiの鳥とあぶらすましの魚は両方payaちゃんの作品で、主にルピナスと言う花を使っています。花弁を開くと爪の様な形をしていて彼女の完成にハマったみたいでした。
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▽背景の花はガーベラとツツジですが、
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▽ガーベラの生産トップが静岡だと言う事を近所のガーベラ農家さんから聞いて即買。
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▽ツツジはいわきの市の花で、メヒカリとタッグ組んでいわきにあぶらすましアリ!とこのジャケットからも伝えられたらと思い使いました。
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▽Qurageの蝶は曲を聴いている中で中学生の頃アリジゴクをウスバカゲロウに羽化させたことを思い出して。なんとなくその瞬間ってもしかしてカゲロウにとってラストダンシングナイトだったんじゃないかな?って。イメージとしては蝶のイメージで。森さんの出身、山形の村山のバラ園で蝶が羽化して踊り始めるちょい前のイメージです。止まり木もバラの枝とバラを使っているのです。
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■森
花を通じてアートワークに地域性を注入してくれたおかげで3WAYの意味がグッと深くなったように思います。個人的に聞きたいことですが、長井君はどうしてデザイン関係の仕事ではなくお花屋さんをやってるんですか?

■長井
デザインとかは好きですが自分の作るデザインセンスにそんな魅力を感じないのです。もちろん今回のジャケットは自分でも気に入っているのですが、上手い下手じゃなくて、花屋としての知識と僕の記憶だったり生活の反映で、お花屋さんとしての作品だと思っています。

あと周りに好きな画家たくさんいるし、スーパーマイペースなので納期とかムリなんです…。お花屋をやっているのは、父とか祖父母とかみんなガーデニングが趣味で、子どもの頃から身近にあったのがキッカケです。子どもの頃の絵にたくさんお花描いたのとか思い出して…今お花屋さん(園芸農家)に勤めています。あとは社長がいい人なんで。よく家族の話をしてくれる人なので好きです。お花屋さんにももちろんセンスは求められますが僕にはこっちが合っていたみたいで。自分で蒔いた種が毎度かわいい花咲かせるので堪んないです。

■森
長井君は自分でもkikaってバンドやってるから直接的に関わってくる話だと思うんだけど、ジャケットをプリントして形にした状態で買ってもらうのと、配信データとして画像になった状態で買ってもらうのとで、作るときに意識の違いはある?

■長井
ki kaの音源はデモCDとksmyu(@ksmyu )とコラボでDLコード付きポストカードがあるのですが、デモCDはギターの小嶋絵斗(@ojm_nemui )のコラージュで、ポストカードの方はまんまksmyuの作品になっているので僕は今のところノータッチなのですが、おじーのコラージュにはアナログ感があって、ksmyuの作品には手描きながらデジタル感があってそれぞれに適していると思っています。

自分のデザインだとOBUTSUDAN-SUMINO(@OBUTSUDANSUMINO )さんのSound Cloudのジャケットを2つ作らせてもらいましたがそちらはフリーアプリとパワーポイントで、今回の3WAYデザインは全部手作業で編集だけパワーポイントなのでそれは少し。お互い違った形で人に届くもんだと思って意識的に変えた部分はあります。と言っても僕はイラレやフォトショがないのでパワーポイント使ってるだけなのですが…
3WAYジャケットは今回の押し花コラージュですっぽりハマっているのでは?と思っています。もしこの3WAYをDLで出すって話だったらこの形にならなかったと思っていて、この手作業感や色褪せた部分も含めて僕が出した3WAYデザインだと思っています。ケースに入れた時のサイズ感とか見え方とか印刷の方法とか僕なりによく考えて出しました。なので誰かよっぽど気に入ってくれて額に飾られるよりカセットケースにこのテープと一緒に収まって‘‘ちょうどイイ”作品だったらな。って思っています。

質問の答えとは少し違うかもしれませんが、今回は僕なりに今までゾンフォーの企画やリリースの仕方を見てきた中で出した形で。それがあったからtatami、あぶらすましの部分も膨らませることができたと思っています。あと僕もpayaちゃんもゾンビブック2010を聴いていたってのもありますし、森さんのスーパー長いレビューとか読んでてもやっぱりひとつひとつに意味があって思いが込められていてアナログで、僕もそれに応えたいと思って花びらひとつひとつにそれぞれの地域の花と思いを込めてアナログで作ってみました。こう書いてて少し恥ずかしい部分もありますが、やっぱり色んな地域の人に受け取ってもらいたいっすね!笑

■森
ありがとうございました。これからもデザインやらイベントやら、協力してもらいたいことが山程あるので、これからもよろしくお願いします。
by mori-koji | 2014-09-16 11:16 | interview

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